好きで、好きで、好きで。
第3章 さざ波
「操と小坂くんか..身長差カップルね!ふふっ面白そう....」
「はいはい。」
和美が操と小坂の恋物語に妄想を膨らませていると、後ろから小坂がやってきた。
「操。」
「..あ、小坂くん。」
「み、みみみ操!?呼び捨て!?」
案の定飛びついた和美を、紗理奈が慌てて制する。
小坂は少し引きながら、操に向き直った。
「今日さ、部活見に行くんだけど..操、案内してくれない?」
「うん、いいよ~!あ、紗理奈も行かない?」
「私?」
口を塞がれモゴモゴ言いながら暴れる和美から手を離し、紗理奈が驚いたように言った。
「うん!そしたら一緒に帰れるし!」
「まぁ..いい?小坂くん。」