好きで、好きで、好きで。
第4章 初めて
「ふふふっ優くんとお泊りだぁ~」
「隣に住んでんだから特別でもなんでもないだろ。」
そっけない優斗の言葉をスルーして、操がその大きな背中に抱きつく。
「…おい、ねれないだろ。」
「優くんあったかいね…」
「は?つうかマジで…」
(胸が当たってるし…)
優斗は操を離そうとがんばったが、とてつもない重さで押しのけられない。
「おい操…」
「…スー…」
「…はあ…付き合いきれねえよ…」
操の規則的な寝息を背中に感じて、優斗はまたため息をついた。
「…ゆ…くん…」
「…」
優斗は目を閉じて、操の寝息に耳を傾けていた。