テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「穣!!」

「え!? う、うん・・・・」

そして、穣君を呼ぶと僕の腕を引いて、ずんずんと僕が来た道を引き返して行った。

「ちょ、崇君!?」

「・・・・」

僕は何が何だかわからなくて、わけもわからず崇君について行った。

それは、穣君も同じだったみたい。

酷く混乱してるみたいだった。

「ここならいいか・・・」

崇君が僕達を連れて来たのは、僕がさっきまでいた屋上。

「崇君・・・・どうしたの?」

「・・・お前・・・見たのか?」

「え?」

振り返った崇君は、いつになく真剣な顔をしていた。

「見た・・・って・・・・」

「天使。」

「!!?」

想像していなかった言葉だった。

まさか、そんなこと聞かれるとは思ってなかった。

「どうなんだ?」

「・・・・」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ