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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

敦志の所に向かおうと教室を出たら、廊下で数少ない友人に会った。

「久しぶりだな!!」

「あぁ。」

隣のクラスでも、文理が別れるとなかなか会わないものだ。

「最近どうだ?」

「ん~・・・まあまあかな。」

あ、ちなみに・・・・

斎藤は、俺と敦志が兄弟だってことを知っているこの学校では唯一の人間。

「俺も。」

「道着なんか持って、どこ行くんだ?」

俺の持っている道着を見て、不思議そうに首を傾げた斎藤。

さすがに、俺が敦志以上の実力を持っていることは、斎藤も知らない。

「あぁ・・・敦志の忘れ物。」

「なるほどな。 引き留めて悪かったな。」

「いや、久しぶりに会えてよかった。 じゃあな。」

斎藤と別れ、道場に向かう。

早く持って行ってやらないと、敦志困るよな・・・

そんなことを思いながら、道場の扉を開いた時だったんだ。

「ふざけるなっ!!!」

「!?」

敦志が、武田に殴られたのは。

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