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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「敦志!!!」

「ぃっ・・・・つ・・・」

道着を投げ出して、敦志の方に駆け寄る。

「大丈夫か!!?」

「っ・・・朔夜・・?」

うわ・・・・口切れてるし。 血出てるよ。

「どうしてここに・・・」

「そんなことどうでもいいだろ。 それより、動くなよ。」

ポケットからハンカチを取り出し、傷口に当てる。

「いてっ!!」

「あ、悪い。」

それにしても、一体どうしてこんなことに・・・・

「敦志・・・どうして・・・・」

「来いっ!!!」

「!?」

敦志に訳を聞こうとしたら、武田に腕を掴まれ、道場から連れ出された。

「ちょ、武田!! 離せよ!!」

「・・・・」

抵抗しても、武田は俺を無視してずんずん進んで行く。

「武田っ!!!」

なんなんだよ、こいつ・・・・俺のことなんて、ただの遊びなんだろ?
どうして、俺に干渉してくるんだよ・・・

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