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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「ほら、カインもおいでよ。」

「ワン!!」

しかも、それは留架様に限ったことではなく、カインさんも白夜君に夢中なんです。

おかげで、僕は常に一人ぼっち。 最近の日課と言えば、屋敷の屋根の上からお庭で遊んでいる留架様達を眺めること。

「留架様、朝食の準備ができました。」

「じゃあ、行こうか。」

「にゃん!!」

使用人の人が留架様を呼びに来ると、留架様は白夜君とカインさんを連れて屋敷の中に姿を消しました。

「・・・」

最近、このことが原因なのか、全然食欲が湧かない。

でも・・・僕が行かないと、食器が片づけられませんからね。 どんなに食べたくなくても、顔だけは出します。

「ん。 今日も美味しいね。」

「だね。」

食堂に着くと、みなさんは既に食事を始めていました。

「にゃ~・・・」

「この後どうする?」

「・・・」

僕が鳴いても、留架様には聞こえない。

こんなこと、今まではなかったのにな・・・

「ごちそうさま。 白夜、行こう!!」

「にゃん!!」

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