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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

あ~・・・面倒くさい。

どこかに行ってくれないかなぁ・・・僕、この人達に構っていられるような体力ないんだけど。

「あの・・・生意気でもなんでもいいから、さっさとどこかに行ってくれない?」

「「は?」」

僕にも、我慢の限界がある。

「お前、ほんとに生意気だな。」

「はいはい・・・わかったから。 なんなら、本当に天使が見えるって、証明してあげようか?」

「は?」

今目の前にいる男子の後ろには、あの男の子がいる。

そして、その子はさっきから男子の祖父の話をしていた。

「この人のおじいちゃんの魂は、僕が導いたんだ。 確か・・・五年前の八月二十三日のことだったな。
すごく頑固で、なかなか天上に昇ってくれなかったよ。」

へぇ~・・・まぁ、この男子生徒も頑固そうだしな。

おじいちゃん似なのかな。

「君のおじいさん、五年前の八月二十三日に亡くなったでしょ。 すごく頑固な人だったんじゃない?」

「なっ・・・」

あ、当たってるんだ。

この天使、記憶力いいな。

「なんで、お前が知って・・・・」

「今、君の後ろに立ってる天使が教えてくれた。」

「て、天使・・・?」

僕は追い打ちをかけるように、その男子に一歩近づいた。

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