テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「・・・夜・・」

「・・・」

留架様の隣には、白夜君の姿が。

僕は、少し高めの動物用のベッドに寝かされていたみたいです。

「・・・」

まぁ・・・一人で寝るのには慣れてますから。 白夜君が来てからは、ずっとこんな感じでしたし。

「・・っ・・・」

起き上がると、少しふらつきました。 まるで、ずっと歩いてなかったような・・・

「よいしょ・・・・」

留架様と白夜君を起こさないように、静かにベッドから降りると、そのまま部屋を出ました。

「・・・」

まだ日が昇る前だからでしょう。 屋敷は静まりかえっていて、僕一人しかいないような感覚に陥りました。

「ぇ・・・?」

外に出て驚きました。

だって、辺り一面、雪が積もっていたんです。

「どうして・・・」

犬に噛まれたのが大晦日の日だったから、まだ一月上旬とか、その辺のはず。

雪って、こんな時期に降りましたっけ?

「・・・」

ま、そんなこと関係ありませんが。 早く、シバさんの所に戻りましょう。

「あれ・・?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ