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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

皆さんは、天使の存在を信じますか?

僕は信じるよ。 だって、会ったことがあるから。

今日はね、僕が会った天使がくれた奇跡の話をしようと思うんだ。

そう・・・あれは、僕が高校三年生になったばかりの頃・・・・みんなが、受験勉強に必死になり始めた時だったかな?

当時、僕には好きな人がいたんだ。

僕が好きになったのは、幼馴染の男子だった。

別に、そっちの気があったわけじゃないよ。 ただ、好きになったのが男だったんだ。

自分の気持ちに気付いたのは、中学三年生の夏だった。

どうしようかと思ったよ。 こんな気持ち、知られたら嫌われるってわかってたから。

でも、隠すのは辛かった。 その人が、彼女と楽しそうに笑ってるのを、隣で笑って見ていないといけなかったんだから。

だから、僕は・・・

『今から志望校を変えるのか? それは、さすがに・・・』

『どうしても、この学校に行きたいんです。』

最後の進路調査・・・

その人と一緒の高校に行くことを約束していたけど、僕は何も告げずに、志望校を変えた。

もう、一緒にいられないと思ったから。

『まぁ、臼井の成績なら問題ないが・・・』

親に反対されたから、一人暮らしはできないけど・・・・

少しでも、その人と離れられればよかったんだ。

『・・・すみません。』

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