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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

入学式当日・・・・

一人ずつ名前を呼ばれている時に、僕は自分の耳を疑った。

『神崎 駿君。』

驚いてそちらを振り返ると、よく知ってる顔が。

僕は、ただただ呆然としてた。 目の前のことが、信じられなかった。

『梓!!』

入学式が終わった後、その人は・・・駿は、僕の方に駆け寄ってきた。

あの時の駿の表情・・・きっと、一生忘れない。

すごく・・・・嬉しそうな顔をしていたね。

『お前と一緒の高校に入れてよかった。 これからもよろしくな!!』

『・・・・うん。』

どうしてここにいるのかなんて、聞けなかった。

頷くだけで、精一杯だった。

これは後で知ったことなんだけど・・・・

どうやら、僕が志望校を変えたことを、駿は姉さんに聞いたらしい。

あ、姉さんって言っても、双子だからあんまり関係ないけどね。

・・・・とにかく、離れたかったから志望校を変えたのに、結局一緒の高校に進学することになってしまったんだ。

高校に入ってからは、運よくクラスは一緒にならなかったけど・・・・

元々駿はすごくカッコいいから、すぐ学校で有名になった。

容姿端麗で、性格もいい。 運動神経抜群で、成績も優秀。

周りが放っておくはずがなかった。

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