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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

当たり前です。 これは、僕の宝物なんですから。

「ん~・・・疲れたな。 少し寝るか・・・」

そう言って、ゴロンと地面に横になったシバさん。

「・・・」

僕は留架様の膝から飛び降りると、シバさんに寄り添うようにして横になりました。

「? 鏡夜、どうした?」

「いえ・・・なんか、シバさんの傍にいたくなっただけです。」

こうしてシバさんにくっついていると、すごく安心する。

「鏡夜、これ・・・」

「ぁ・・・!!」

横になった僕の首に、シバさんはネックレスをかけてくれました。
無くしたと思ってたら・・・シバさんが持っていてくれたんですね。

「あれ? リングが一個無くなってる・・・?」

「あぁ・・・それは、ほら。」

二個あったリングが一つになっていることに首を傾げると、シバさんは自分の首を示されました。

「あ・・・」

もう一つのリングは、シバさんの首にかかったネックレスについていました。

「このリング・・・ちょっとしたジンクスがあってさ。 ペアで持ってるカップルは、永遠に結ばれるんだと。」

永遠に・・・・

「へぇ~。 シバって、そういうの信じるタイプだったんだ。」

「意外だな~。」

ニヤニヤと僕らを見ているのは、もちろん、ハルさんとシロさんです。

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