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BL~中編・長編集2~

第7章 ~恋はWANダフル~

驚いて黒川さんを振り返ると、彼は上目遣いでこちらを見上げていた。

「僕も…弘樹君のこと…好きだよ…」

頭の中で理性が切れる音がしたと思ったら、気付けば翔にキスしていた。

「んんっ!?」

翔はかなり驚いたような表情をしたが、状況を理解するとゆっくりと目を閉じた。

「ッ…ん…ふっ…ぁ…」

翔の口内に侵入し、舌を絡めとる。

「弘樹くっ…息…ッ…できなっ…」

キスの合間にようやく言えた言葉も無視して行為を続ける。

「ふぁ…ッ…んっ…」

ようやく唇を離すと、翔は膝から崩れ落ちてしまった。

「うわっ!! 大丈夫!?」

少しやりすぎたと後悔しながら翔を抱き起す。

「うん…でも、力が入らないよ…」

そう言って顔を真っ赤にしている翔が可愛くて、額にキスを落とした。

「しょうがないな。」

「ぇ…うわっ!?」

俺は立ち上がれない翔を抱き上げると、翔に尋ねた。

「寝室どこ?」

「えっ? あそこ…」

翔はそう言って、ゆっくりと奥の扉を指さした。

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