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BL~中編・長編集2~

第7章 ~恋はWANダフル~

「ね?」

「………」

優しくそう言っても、黒川さんは離れようとしない。
仕方ないので、説得を続ける。

「それに、俺さっき言ったでしょ? 黒川さんのことが好きだって。
俺、そこまで大人じゃないから、泊めてもらったら無理矢理抱いちゃうかもしれない。」

…こう言えば、嫌でも離すだろう。

そう思っていたのだが…

「………いいよ…」

黒川さんの答えは、予想と正反対のもので…

「え!?」

俺は自分の耳を疑った。

「あのっ…黒川さん、意味わかってる?」

何か思い違いをしているのではないかとそう尋ねたが、黒川さんは俺の質問には答えず、ギュッと腕に抱きついてきた。

「翔でいい…」

しかも、顔を真っ赤にしながらそんなことを言ってきて…

「っ…」

そんな彼に理性が吹っ飛びそうだったので、彼を引き離し、ドアノブに手をかけた。

「!!」

…と、黒川さんが後ろから抱きついてきた。

「好き…」

「…~っ!!?」

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