無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

食べ始めて少ししてから、俺は翔に声をかけた。

「翔さ、今日なんか予定ある？」

「え？　特にないけど…」

よかった。

内心そんなことを思いながら、ポケットからあるものを取り出した。

「映画のタダ券あるんだけど、一緒に行かない？」

チケットを見た翔は、子供のように満面の笑顔を浮かべて大きく頷いた。

「行く!!」

「じゃあ、食べ終わったら行こうか？」

「うんっ!!」

朝から翔の笑顔を見れたことが嬉しく、気分のいいまま朝食を終えると、自室に戻り、着替えて玄関で翔を待つ。

「ごめん!!　お待たせ!!」

しばらくすると、翔がやって来た。

「じゃあ、行こうか？」

俺達はお互い上機嫌のまま、映画館に向かった。




━三時間後━
「あ～、面白かった。」

「よかったね。」

俺と翔は映画を見終えて帰宅した。
玄関の扉を開けると、コロが飛びついてくる。

「ただいま、コロ。　いい子にしてた？」