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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「っていうか、お前らさ~。 西園寺さんを目の前にして、よく平気でいられるよな。」

「俺らなんて、少し近づいただけであの人のオーラに凍りつくのにさ。」

「なんかコツでもあんの?」

コツと言われても・・・俺の場合、大学生の頃からの付き合いだし。
今更怖いとか思わない。

「大学の先輩だからな。 別になんとも。」

「別にそんなこと考えたことなかったな。 言われてみれば、確かにオーラが怖いかも。」

瑞城は、鋭いのか鈍感なんだかわからないな。
あいつを前にして平気でいられるって、結構すごいと思うんだが。

「かもって・・・お前なぁ・・・」

「ところでさ・・・・小鳥遊って、好きな人いるのか?」

「は?」

一瞬、同僚の質問が理解できずに固まる。

なんで急にそんなこと・・・

「なんで?」

「え、いや・・・その・・あ、あんまり、お前のそういう話聞いたことないしさ。」

まあ、しないな。 瑞城以外の人間には話そうとしたことないし。
変な目で見られるかもしれないし。 信用できる人間にしか話したくないし。

「確かに、聞いたことないな。 全然話そうとしてくれないし。」

「・・・で、どうなんだ? いるのか?」

「・・・」

はたして、言うべきなのか。 認めたら認めたで、いろいろ聞かれる気がするんだよな。

っていうか、絶対聞かれる。

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