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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「はい、お待ちどうさま。」

瑞城が首を傾げると同時に、ラーメンが運ばれてきた。

「大学の時の友達と飲みに行った時さ、言われたんだよ。
『「1+1=2」っていうじゃん? それってさ、俺っていう一人の人間と、彼女っていう一人の人間が一緒にいることで、幸せが「2」になるってことだと思うんだよな。』って。
お前もそう思うか?」

「ん~・・・『1+1=2』ね・・・」

俺はそうは思わない。 だって・・・

「そうとは限らないだろ。 時にはお互いにとってマイナスなことも、「3」になることもあるだろうし。」

「・・・・だよな。 俺もそう思う。」

俺とあいつが一緒に居たって、マイナスにしかならないから。

「予想もしてなかったことが起こることもあるしな。」

予想もしてなかったこと・・・か。 まさに俺だな。
あいつに会うまでは、男を好きになるなんて思わなかった。

「いただきまーす。」

「お、瑞城と小鳥遊じゃん。」

ラーメンを食べようとしたら、同僚が何人か店に入ってきた。

「あぁ・・・お前らか。」

「なんの話してたんだ?」

そして、当然のごとく同じテーブルに座ってくる。

「・・・・別に。 最近、西園寺さんのせいで忙しいなって。」

「あぁ~・・・まあ、確かにな。」

適当に話を誤魔化す。 さすがに、さっきまでの話はこいつらにはできないしな。

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