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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「・・・変な話して悪かったな。 楽しんで来いよ。」

「あ、あぁ・・・」

やっぱり不安そうな表情をしたまま、瑞城は自分のデスクに戻っていった。

「・・・」

この時の俺は・・・・瑞城の心配が現実のものになるなんて、思ってもみなかった。

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「ふぅ・・・」

やっと仕事終わったな。 今日も疲れた。

「!!」

「ぁっ・・・」

田中と待ち合わせしているいつものバーに向かおうと、足早に歩いていたら、喫煙室の前を通り過ぎようとした時に、ちょうどあいつが出てきた。

「え、えっと・・・・」

どうしよう。 あの日から、あいつとは顔を合わせていないから、どんな顔したらいいのかわからな・・・

「西園寺さ~ん。 もう行っちゃうの?」

「!!」

あいつを追いかけるように出てきたのは、お色気むんむんの女性社員。

「よかったら、うちに来ませんか? 続きしましょ?」

「っ・・・・」

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