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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「・・・」

この痛みは、身に覚えがある。

これは・・・・セックスした後の・・・

「う・・ん・・・」

「!!!」

自分以外の声が聞こえ、慌ててそちらを振り返る。

「田・・・中・・?」

どうして田中が・・・っていうか、俺・・・裸じゃん。

「ん・・」

田中も裸だし・・・・この腰の痛み・・・まさか・・・・

「っ・・・!!」

昨夜起こったことを想像し、怖くなった俺は、田中を起こさないようにベッドを抜け出し、服を着て万札を何枚か置き、荷物を持ってホテルを飛び出した。

「はぁ・・ッ・・はぁっ・・・」

腰がだるいことも気にせず、駅まで走った。

「っ・・・はぁッ・・」

悲鳴を上げる体を無理矢理動かす度に、嫌でも昨夜あったことを実感させられる。

まさか・・・俺・・・・田中と・・・?

「・・ッ・・・嘘だろ・・・っ?」






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