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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「・・・て・・」

「? たな・・・!?」

悲しそうに顔を伏せた田中。

何を言ったのか聞き取れず、顔を覗きこもうとしたら、肩を掴まれ壁に押し付けられた。

「っ・・・田中!?」

「どうして、俺じゃダメなんだよ!? こんなにっ・・・こんなに、お前のこと好きなのにっ!!」

「ちょっ・・・・ん!?」

荒々しく、キスをしてきた田中。
押し返そうとしたが、びくともしない。

それどころか、田中はシャツの中に手を入れてきた。

「田中!! やめっ・・・!!」

「小鳥遊・・・小鳥遊・・・・」

ダメだ。 もう、俺の言葉なんて聞く気がない。
完全に暴走してる。

「嫌だ!! やめろ・・ッ・・・」

「好きだ・・・好き・・好きなんだよっ・・・」

体を撫でまくる手の感触が、気持ち悪くて仕方がない。

「っ!!? 田中ッ・・・これ以上は・・」

ズボンに手をかけた田中の手を掴み、脱がそうとするのを阻止する。

「なにをしている。」

「「!!」」

突然聞こえた、低く冷たい声。
声のした方を向くと・・・

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