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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「あ・・と・・・?」

痕・・・? こいつ、なに言って・・・

「見せつけるために・・・・わざと、こんなに目立つ場所に痕をつけさせたのか?」

あいつの手が、俺の首に優しく触れ、鎖骨、胸をなぞりながらゆっくりと降りていく。

「あいつに、どこを触らせた?」

「ぇ・・・」

痕って、まさか・・・田中の奴・・・・

「体の隅々まで触らせたのか?」

「あ、の・・・」

っていうか・・・・さっきから、こいつは何を言ってるんだ?
田中とのことばかり聞いてきてるけど、まるで・・・

「許せないな。」

やきもち妬いてるみたいじゃないか。

「なん・・だよ・・・それ・・・」

「?」

どうして、そうやって・・・・無駄に期待させるんだよ。
こんなの・・・

「なんで、そんなこと言うんだよっ!?」

酷いじゃないか。 無駄な期待をさせるくらいなら、いっそのこと、無関心でいてくれる方がよかった。

「どうしてっ・・・」

もう・・・俺は・・・・

「当然だ。 お前は俺のものなんだからな。」

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