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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

・・・・そんなに、俺のこと手放したくないのかよ。
いくら、一番便利なセフレだからって・・・

「自分のものに手を出されたんだ。 嫉妬するのは当然だろ。」

「・・え・・・?」

今・・・なんて言った? 嫉妬・・・?

「嫉妬って・・・」

「どうしてあいつに触らせた。 これ以上俺を振り回して、一体どうするつもりだったんだ?」

振り回すって・・・俺が・・・・こいつを?
逆だろ。 俺がこいつに振り回されてんだ。

「やっと、身も心も俺のものになったと思ったら・・・さっさと俺の元を離れやがって。」

「え・・・?」

こいつ・・・何言ってんだ?

「なんのために、一からすべて教えこんだと思ってる。」

「じ、ん・・・?」

ちょっと・・・・待てよ。 え?

「今更お前を手放す気などないぞ。」

「じゃ、じゃあ・・・なんで、あの時何も言わなかったんだよ?」

俺が、関係を終わりにすると言った時、こいつは何も言わなかった。

「言ってくれれば、こんなことに・・・」

ならなくてすんだのに。

「何を思ったのか知らないが、お前は俺から離れたがった。 だから、少しお前に時間を与えた。
いくら俺から離れようと思っても、そんなのは無駄な努力なんだってのをわからせるためにな。」

「なっ・・・」

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