BL~中編・長編集2~
第15章 ~ほんとに好きなのは…?~
「はぁ……お前、鈍感にもほどがあるだろ…」
「……俺、あんなにわかりやすいアピールしてたのに、気づいてなかったのか…」
莉央が好きなのは、生徒会長じゃない……? 俺……!?
まさかの事態に頭がついていかない俺。 だって、莉央が俺を好きになる理由がわからなかったし、それに…昨日、莉央は昼休みに生徒会長に会いに…
「じゃ、じゃあ、昨日の昼休みに透先輩に会いに行ったのは…?」
なんで? 告白しに行ったんだとばかり思っていた。
生徒会長を好きどころか敵対視しているなら、昨日は何をしに…
「俺、てっきり莉央が透先輩に告白しに行ったんだとばかり…」
「大智……そんなわけないじゃん。 俺がこの人に告白するとか、天と地がひっくり返ってもありえないから。」
ひ、ひどい言われようだな…そんなに生徒会長のこと嫌いだったのか…
チラッと生徒会長を見ると、莉央の言葉なんて全く気にしていない様子。 いつもと変わらない無表情っぷりだ。
「こいつは、俺に宣戦布告しに来たんだよ。」
「宣戦…布告……?」
「そっ。 あんたなんかに大智は渡さないぞ。って面と向かって言いに行ったんだよ。
だけど、『お前なんかにあいつを渡してたまるか。』って鼻で笑われて、すっごい頭にきてさ。 昼休みから次の授業中までずっと言い合いしてたってわけ。」
あ…そうだったのか…じゃあ、本当に莉央は生徒会長のこと好きなわけじゃないんだ…
「よかった…」
「いや、よくないだろ。」
「え…?」
ボソッと安堵の声を漏らした俺。 それを聞いた生徒会長は、また深くため息をついた。
「……俺、あんなにわかりやすいアピールしてたのに、気づいてなかったのか…」
莉央が好きなのは、生徒会長じゃない……? 俺……!?
まさかの事態に頭がついていかない俺。 だって、莉央が俺を好きになる理由がわからなかったし、それに…昨日、莉央は昼休みに生徒会長に会いに…
「じゃ、じゃあ、昨日の昼休みに透先輩に会いに行ったのは…?」
なんで? 告白しに行ったんだとばかり思っていた。
生徒会長を好きどころか敵対視しているなら、昨日は何をしに…
「俺、てっきり莉央が透先輩に告白しに行ったんだとばかり…」
「大智……そんなわけないじゃん。 俺がこの人に告白するとか、天と地がひっくり返ってもありえないから。」
ひ、ひどい言われようだな…そんなに生徒会長のこと嫌いだったのか…
チラッと生徒会長を見ると、莉央の言葉なんて全く気にしていない様子。 いつもと変わらない無表情っぷりだ。
「こいつは、俺に宣戦布告しに来たんだよ。」
「宣戦…布告……?」
「そっ。 あんたなんかに大智は渡さないぞ。って面と向かって言いに行ったんだよ。
だけど、『お前なんかにあいつを渡してたまるか。』って鼻で笑われて、すっごい頭にきてさ。 昼休みから次の授業中までずっと言い合いしてたってわけ。」
あ…そうだったのか…じゃあ、本当に莉央は生徒会長のこと好きなわけじゃないんだ…
「よかった…」
「いや、よくないだろ。」
「え…?」
ボソッと安堵の声を漏らした俺。 それを聞いた生徒会長は、また深くため息をついた。