BL~中編・長編集2~
第17章 ~一番好きな人~
「付き合いたてのカップルの邪魔したくないしな。」
「そんなの気にしなくてもいいのに…」
らしくない。 以前の将仁なら、そんなこと気にしなかったと思う。
何かあったんだろうか?
「まあさ、また今度遊びに行こうぜ。」
「…うん。」
なんて会話をしていると、話題の中心人物がやってきた。
「朝陽‼」
「あ…先輩‼」
その声に振り返れば、先輩が笑顔でこちらにやってきていて。
先輩の姿を見たら、自然と僕も笑顔になった。
「ここにいたのか。」
「僕に何か用事でも……」
連絡をくれれば、僕が先輩のところに行ったのに。 わざわざ捜してくれたのか。
「いや…用事ってほどのものじゃないんだけどさ。」
「?」
首を傾げた僕を見てふわりと優しく微笑んだ先輩は、僕の耳元に口を寄せて……
「顔、見たくなっただけ。」
と囁いた。
「っ⁉」
驚いて囁かれた方の耳をバッと隠せば、面白そうに笑っている先輩と目が合った。
「顔、真っ赤。」
「…~っ‼ か、からかわないで下さいっ‼」
そんな僕達の様子を見て、将仁は大きくため息をついた。
それはもう盛大に。
「はあ~……ったく、他所でやってくれよ。」
将仁が呆れたようにそう言った時、将仁の携帯が鳴り出した。
なんというタイミング……
って思ってたら、携帯の画面を確認した将仁の表情が弱冠曇ったような気がした。
「あー…先輩からだわ。 俺、もう行くわ。 また明日な。」
「あ、うん。」
気のせい…かな?
電話しながら行ってしまった将仁の背中を見ながらそんなことを考えていると、今度は隣にいる先輩がため息をついた。
「そんなの気にしなくてもいいのに…」
らしくない。 以前の将仁なら、そんなこと気にしなかったと思う。
何かあったんだろうか?
「まあさ、また今度遊びに行こうぜ。」
「…うん。」
なんて会話をしていると、話題の中心人物がやってきた。
「朝陽‼」
「あ…先輩‼」
その声に振り返れば、先輩が笑顔でこちらにやってきていて。
先輩の姿を見たら、自然と僕も笑顔になった。
「ここにいたのか。」
「僕に何か用事でも……」
連絡をくれれば、僕が先輩のところに行ったのに。 わざわざ捜してくれたのか。
「いや…用事ってほどのものじゃないんだけどさ。」
「?」
首を傾げた僕を見てふわりと優しく微笑んだ先輩は、僕の耳元に口を寄せて……
「顔、見たくなっただけ。」
と囁いた。
「っ⁉」
驚いて囁かれた方の耳をバッと隠せば、面白そうに笑っている先輩と目が合った。
「顔、真っ赤。」
「…~っ‼ か、からかわないで下さいっ‼」
そんな僕達の様子を見て、将仁は大きくため息をついた。
それはもう盛大に。
「はあ~……ったく、他所でやってくれよ。」
将仁が呆れたようにそう言った時、将仁の携帯が鳴り出した。
なんというタイミング……
って思ってたら、携帯の画面を確認した将仁の表情が弱冠曇ったような気がした。
「あー…先輩からだわ。 俺、もう行くわ。 また明日な。」
「あ、うん。」
気のせい…かな?
電話しながら行ってしまった将仁の背中を見ながらそんなことを考えていると、今度は隣にいる先輩がため息をついた。