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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

困ったように笑う冬馬君を無視する駿。

「んんっ・・・ふぅ・・・」

「無視かよ。」

まぁ、いつものことなんだけどね。

こんな風にしていると、必ず冬馬君は・・・

「あいつらと風呂入ってくるか。」

って言って出て行くんだ。

「はっ・・・す、ぐる・・・ダメッ・・・・」

「なんで? しばらくは二人きりなのに。」

「んっ!!」

耳を甘噛みしながらそんなこと言うなんて・・・ずるいよ。

「・・・キスだけじゃ、足りなくなるから・・・・」

「っ・・・・」

こんな所で本気にさせないでほしい。

いつ椿達が戻ってくるかわからないし・・・

「お前なぁ・・・煽るなよ。」

「煽ってなっ・・・・!!」

僕の言葉を遮って、短いキスをしてきた駿。

「今夜は覚悟しておけよ?」

「っ・・///」

甘い言葉で僕を惑わすのはやめてほしい。
どうしていいかわからなくなるから。

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