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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

何かと着替えの邪魔をしてくる敦志をかわしながら着替えを終え、下に降りた。

「おはようございます、叔母さん。」

「あら、今日は早いのね。 敦志君も朝ご飯食べて行く?」

「遠慮なく。」

俺を育ててくれているこの人は、俺と敦志の叔母。
母の姉だ。

「いただきます。」

「いただきまーす。」

用意してもらった朝食を、敦志と並んで食べる。

「今日は手合わせでもするの?」

「そう。 久しぶりに相手してもらえるからさ、昨日楽しみで寝れなかったよ。」

「ふふふ。 そうなの。」

叔母夫婦に育ててもらうこと、早九年。
人生の半分以上を叔母夫婦に育ててもらったことになる。

「ごちそうさまでした。」

「お粗末様でした。」

敦志と違って、俺は叔母夫婦に対して敬語が抜けない。
別に、実の母親でないことを気にしているわけではない。

ただ・・・・

未だに、どうすればいいのかわからないのだ。

「行ってきます。」

「いってらっしゃい。 気をつけてね。」

「はい。」

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