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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「なに?」

「いや・・・」

武田に腕を掴まれ、止められた。

「終わらせるのか?」

・・・なんでそんな顔するんだよ。 俺を相手にしていたのは、賭けに勝つためだろ?

「・・・・ちょうど飽きてきたところだし。 お互い楽しんだんだから、もういいだろ。」

「・・・・」

「じゃ、もう行くから。」

武田の腕を振りほどき、敦志を待たせている道場に向かった。

「朔夜、遅・・・!!」

「はぁ・・・っ・・はぁっ・・・・」

道場に入るなり、俺は膝から崩れ落ちてしまった。

「どうしたんだよ!?」

「っ・・・敦志っ・・・・」

俺・・・どうして、こんなに・・・・

「なんかあったのか?」

「俺・・・俺っ・・・・」

あんなに最低な奴のことが好きなんだ・・・どうして・・・・

「朔夜・・・・」

「・・っく・・・ぅ・・・」

俺の涙が止まるまで、敦志は俺の背中をさすってくれた。

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