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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

とにかく、敦志の所に戻らないと。

そう思って、教室の扉を開けた。

「菅原・・・」

「・・・」

教室には、武田と空手部の連中。

いつもの面子か。

「え、えっと・・・」

「おい、ヤバいって・・・・」

慌ててる慌ててる。

面白いな。

「・・・菅原、これは・・・・」

「なに? 賭けてたんだろ? よかったな、儲かって。」

ロッカーに行き、道着を取り出す。

昨日、授業で使って持って帰るのを忘れたな。

「おい、菅原。 お前、武田のことが好きなんだろ?」

「そうそう。 こいつに抱かれてる時に、『好き~!!』って言ったんだろ?」

「おい、お前ら・・・」

面倒な奴らだな。 さっさと行かせてくれよ。

「俺が『好き。』って言ったのは、武田の体のことだ。 勘違いするなよ。」

「「・・・・」」

空手部の連中を押しのけ、教室を出ようと扉に手をかけた。

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