テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「・・・・」

こちらをじっと見ている武田。
今まで見たことのない表情で、こちらを睨みつけていた。

なんだ? 俺、武田に対して何かしたか?

「・・・って、朔夜、聞いてるか?」

「あ、悪い。 聞いてなかった。」

しまった。 武田のことを考えていたら、敦志の話を何も聞いていなかった。

「も~・・・俺の一世一代の告白を聞いてなかったのかよ。」

「悪かったって。 なに?」

一世一代の告白って・・・どんな内容だよ。

「だ~か~ら!! 付き合ってくれって言ってんの!!!」

「「!!?」」

めっちゃでかい声で言ったもんだから、クラスにいた奴全員が俺たちのほうを振り向いた。

「付き合う?」

どこに?

「別にいいけど。」

「マジで!?」

暇だし。 敦志に付き合うくらい、わけないが・・・

「じゃ、早速今日の放課後デートしようぜ!!」

「は? デート?」

大袈裟な。 何がデートだよ。

「部活は?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ