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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「朔夜―!! 飯食おうぜー!!」

「はいはい。」

敦志の弁当を作るようになって早一週間。
二日に一度ほどの割合で、敦志と弁当を食べるようになっていた。

「菅原君と織田君、最近仲いいよね。」

「もしかして、二人って・・・・」

いや、ありえないし。

クラスメイトの会話を聞きながらそんなことを思ったが、訂正するのも面倒だ。

敦志、中学の時から付き合ってる彼女いるしな。

「今日は雨降ってるから、朔夜の教室でいいよな?」

「別に構わないけど。」

俺と付き合ってると思われるなんて、敦志がかわいそうだ。

「相変わらず、朔夜の作る弁当はうまいよな。」

「褒めても何も出ないぞ?」

っていうか、本当に大したものは入っていない。

卵焼きとか、残り物の煮物とか。

「で、今日はなんで来たんだ?」

敦志は俺と弁当を食べるために、何かと理由をつけてくる。
内容は、授業がわからないとか、彼女とののろけ話を聞いてほしいとか・・・

「実は、朔夜に大事な話があってさ・・・」

「?」

その時、視界の端に武田が映った。

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