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桜が咲くときに、君に愛の囁きを…

第3章 愛の囁き


サファァァ…


『醍亮~!!』

沙羅は小走りで駆け寄ってきた

コツンッ…


『あ…』

「沙羅…」


バフンッ…

小さな身体が俺の胸に倒れ込んできた

髪は桜みたいにフサフサでいい香りがした

身体はびっくりするほど細かった…

「大丈夫か沙羅…?」

『ゴメン…ありがとう…』


『っで、どうしだの?』


「あぁ…あのな…」

小さな身体が俺の胸からゆっくり離れていった…


さっきの風で残り少ない桜が俺らを包んだ…

「沙羅…驚かないでくれよな…」







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