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闇の王と光の騎士

第5章 破滅のはじまり

「ちょっと休みましょうよ、親分……」

峠を半分くらい過ぎた頃、へっぽこメンバーたちは弱音を吐く。

「あんたたちねぇ……15才の女の子が頑張ってるんだよ? そんなことで王国を討伐できると思ってるわけ?」

「そんなこと言ったって……親分は超人なんですよ」

澪は大きくため息をつき、メンバーに休憩を告げる。

駄目な大人たちはすぐに腰を下ろし弁当を開けたり、お茶を飲んでくつろぐ。

「まったく……」

澪は岩の上に腰掛け、おにぎりをポーチから取り出して齧りながら西の都を眺める。

高台のこの場所からは西の都がよく見渡せる。


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