闇の王と光の騎士
第5章 破滅のはじまり
「ん?」
西の都上空には無数の黒い虫のようなものが舞っていた。
まるで動物の死体に群がる虫のような、不快な羽音が聞こえてきそうな大群だ。
「なにかしら?」
澪は双眼鏡でその黒い煙のようなものを確認する。
「ッッ!?」
それは上空を舞う魔族の群れだった。
まるで巣をつつかれた蜂のような群れだった。
「キモッ!! てかヤバッッ!!」
慌てて双眼鏡をしまった澪は岩の上から飛び降りると一目散に来た道を駆け戻っていく。
「ど、どうしたんですかっ!! 親分っ!!」
「撤収よ、撤収っ!! こんなヤバイとこさっさと逃げるわよっ!!」
何が起こったかわからないがへっぽこメンバーは危険を察知し、走り出す。
先程まで「もう動けない」などと弱音を吐いていたのが嘘のように走り、澪さえ追い抜いていく。
「ちょっ!? あんたら本当に最低っ!!」
叫びながら澪も逃げる速度をあげていた。
西の都上空には無数の黒い虫のようなものが舞っていた。
まるで動物の死体に群がる虫のような、不快な羽音が聞こえてきそうな大群だ。
「なにかしら?」
澪は双眼鏡でその黒い煙のようなものを確認する。
「ッッ!?」
それは上空を舞う魔族の群れだった。
まるで巣をつつかれた蜂のような群れだった。
「キモッ!! てかヤバッッ!!」
慌てて双眼鏡をしまった澪は岩の上から飛び降りると一目散に来た道を駆け戻っていく。
「ど、どうしたんですかっ!! 親分っ!!」
「撤収よ、撤収っ!! こんなヤバイとこさっさと逃げるわよっ!!」
何が起こったかわからないがへっぽこメンバーは危険を察知し、走り出す。
先程まで「もう動けない」などと弱音を吐いていたのが嘘のように走り、澪さえ追い抜いていく。
「ちょっ!? あんたら本当に最低っ!!」
叫びながら澪も逃げる速度をあげていた。