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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

「わ、わたしは王立軍の兵士ですっ!!」

霧里の羽織るローブが王立軍魔導師のものであることに気付いた月夜野は両手をあげ、戦う意思がないことをアピールする。

「……王立軍の兵士がなぜこんなところに?」

「み、道に迷いまして……」

冷や汗を流して狼狽える月夜野に霧里
鋭い視線を向けていた。
真贋を確かめる目付きであった。

「……見え透いた嘘だな」

「本当ですって!! あ、あなたこそなんでこんなところに……?」

ただならぬ気配に圧されながら問い掛ける。

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