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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

~第一ターン 西の都~

魔族に占拠された西の都は魔族によって破壊され尽くして、いなかった。

それはおろか驚くべきことに争いによって崩れた建物の修復まで行っていた。

とはいえ人間は一人もいない。
集まっていた革命軍はほぼ全員殺され、住民は逃げ去っていた。

ここは正に魔族の街となっていた。

「やだ、ここ……化け物だらけね」

その街に堂々と乗り込んできたのは紫響だった。

いつものごとく革のボンテージの上にコートを羽織っている。

今日のコートはふさふさの毛皮のものであった。

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