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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

紫響が大きく鞭を振りかぶる。

それに合わせるように櫻啼は開いた片手を前に突き出す。

「魔術ってのはこうするんだよっ!!」

櫻啼の手のひらから放電がほとばしる。

「くっ……」

紫響は鞭を振るうのをやめ、慌てて横へ飛ぶ。

しかしそのいかづちは意思のあるもののように紫響を追尾した。

「あうっ!!」

感電した紫響は軽く仰け反って膝をつく。

思ったほどダメージを与えられずサタンは眉をひそめる。

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