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「あたしに電気を喰らわせるとは……いい度胸してるわね……」

目が笑っていない笑みを浮かべた紫響は鞭を一撃地面に打ち付ける。

猛獣使いのような無慈悲な動きに取り巻いた魔獣たちは背筋に寒いものを感じた。

「逝けっ!!　醜い人間っ!!」

櫻啼は突撃しながら手のひらに黒いオーラを溜める。

「あなたを捕らえて性奴隷にしてあげるっ!!」

紫響も手のひらに赤いオーラを宿して櫻啼に突撃する。

二人の手のひらの中のオーラがぶつかり----

バリバリバリバリッッ……

空気が振動して、周囲に激しい衝撃が起こる。

「うわぁあっ!!」
「ひぃいっ!!」

ゴブリンたちはその風圧で飛ばされる。

しかし術者二人は無傷のままだ。