テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

「やるわね……いいわ。ここは敗けを認めて潔く立ち去ってあげる」

紫響は鞭をしゅるっとベルトのように腰に巻き付けて櫻啼に背を向けて歩き出した。

「てめぇ!! ただでここから出れると思ってるのかっ!!」

ガーゴイルが紫響の背中に罵声を浴びせる。

「…………」

振り返った紫響に睨まれたガーゴイルは縮み上がり、さっと櫻啼の背中に隠れた。

追い討ちをかけたい櫻啼だが、遥風に受けたダメージを回復しきってないために自重するしかなかった。

西の都でのバトルはこうして幕を閉じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ