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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

事前の調べがしっかりしていたため、迷わず局長邸宅に辿り着く。

(いくか……)

月影が呼吸を整え、突撃する寸前だった。

「そこで何をしているのっ!!」

暗闇から声をかけられ、月影は慌てて身構える。

鋭い蹴りが眼前に迫るが月影はそれを腕でガードする。

その時、夜風が雲を動かし、月明かりが辺りを仄暗く照らした。

「シ、シスター……?」

修道女姿の相手に月影は驚き、声を漏らす。

「いいえ……私はブラッディ・マリア……ただの殺し屋よ」

鋭い眼光が月影を睨む。

国民代表のクールな剣士と殺し屋シスターの真夜中の戦いが静かに始まる。

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