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～第二ターン　東の都　病院～

王国内でも屈指の研究機関を備えている東の都の薔薇十字病院。

その研究室で偉大なる実験を成功させていた。

それは魔族が吸うと動きを鈍らせ、弱いものだと死に至らせるという対魔族用の画期的なガスだった。

もちろん人体への影響はない。

このガスを散布すれば魔族との戦いの局面が一気に変わる。

しかし国王の命令でこの対魔族ガスの存在は公にされていなかった。

研究者たちはせっかく開発したガスが使用されない現実に苛立ちと焦燥感を覚えていた。
しかしすまいる王の命令であるからもちろん逆らうことは許されない。