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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

ガスは実戦で使われることなく、どんどんと改良が進んでいった。

その結果、はじめは魔族を痺れさせる程度のものだったが、今では殺傷能力さえ持っている。

今日はその出来上がった新ガスをすまいる王の元へと輸送する日だった。

深夜のうちに馬車に積み込んで王の待つ中央都市へと向かう。
最重要項目のため、その護衛にはすまいるの懐刀である霧里が就いていた。

静かなる暗殺者、霧里がついているということは外敵のみならず、研究者達が寝返って反乱軍などにガスを渡さないという見張りの意味も籠められていた。

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