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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

~第二ターン 死の湖~


死にかけのソラは湖のほとりの木陰に腰を下ろしていた。

この土地にたどり着くまでに敵襲も受け、革命軍の部隊は大半が殺され、生き残ったものも離散していた。

(このまま……失われし王国の再興もままならぬままでは死ねない……)

もはやソラを生かしているのは気力だけだった。

「どうしたのかの、お若いの……」

いきなり気配もなく近付いてきた人物にソラは慌てて剣を構える。

満身創痍の姿で、それでも立ち向かおうとするソラの姿にその人物は笑った。

「何がおかしいっ!!」

「まるで獣じゃのぉ。まあ落ち着け」

長い髭に真っ白な白髪。
仙人と辞書で引いたら挿し絵に描かれていそうな風貌の男だった。

「ワシはこの付近に住む老いぼれじゃ。お前の怪我を治してやろう」

「私の……怪我を……?」

「そんなに怯えるな。さあ、こっちじゃぞ」

突如現れた男が何者かはわからないが、今のソラは落ち着いて休める場所が必要だった。


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