闇の王と光の騎士
第7章 地獄の門、開く
時同じくして魔王の指令を受けたデビダクのボーカルであり、魔族のゲレイロも死の湖に来ていた。
いつもの人間の姿ではなく、羽を広げた魔族の姿で上空から仙人を探す。
魔王が何よりも恐れ、消し去りたい存在の仙人。
力を取り戻す前に始末する必要があった。
しかし死の湖は広大だ。
どこにいるかもわからない仙人を探し出すのは至難の業といえた。
「くそっ……あのじじぃめ……」
悪態を突きながら必死に目を凝らしていた。
----
--
「さあ、これを飲め」
仙人の手渡してきた液体は異様な臭いを漂わせている。
「……これはなんだ?」
「ふふ……気付け薬じゃよ」
ソラは覚悟を決めその得体の知れない飲み物を一気に煽った。
液体が喉を通ると焼けるように熱く、一気に体が発熱していく。
「なんだこれはっ……力がみなぎるようなっ……」
「ほっほっほ!! それは錯覚じゃよ。その飲み物は----」
振り返った仙人はソラの首もとにかじりつく。
「うわっ!?」
「お前の肉を柔らかくするための調味料みたいなもんじゃ!!」
ソラに噛みついたその歯は老人のものとは思えないほど鋭いものであった。
いつもの人間の姿ではなく、羽を広げた魔族の姿で上空から仙人を探す。
魔王が何よりも恐れ、消し去りたい存在の仙人。
力を取り戻す前に始末する必要があった。
しかし死の湖は広大だ。
どこにいるかもわからない仙人を探し出すのは至難の業といえた。
「くそっ……あのじじぃめ……」
悪態を突きながら必死に目を凝らしていた。
----
--
「さあ、これを飲め」
仙人の手渡してきた液体は異様な臭いを漂わせている。
「……これはなんだ?」
「ふふ……気付け薬じゃよ」
ソラは覚悟を決めその得体の知れない飲み物を一気に煽った。
液体が喉を通ると焼けるように熱く、一気に体が発熱していく。
「なんだこれはっ……力がみなぎるようなっ……」
「ほっほっほ!! それは錯覚じゃよ。その飲み物は----」
振り返った仙人はソラの首もとにかじりつく。
「うわっ!?」
「お前の肉を柔らかくするための調味料みたいなもんじゃ!!」
ソラに噛みついたその歯は老人のものとは思えないほど鋭いものであった。