テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

いずれ戦う運命にあるかもしれない二人だが、そんなことは夢にも思わず笑いあう。

かりそめの平和がそこにはあった。

その脇を月夜野が歩いていく。

街に入り込んだ不審者を捕まえるのが彼の役割だ。

しかしその姿はどう見ても危険な人物と出くわさないように身を隠してるようにしか見えなかった。

特に自分に執拗なまでに復讐心を燃やしていたアマテラスの残党の少女にだけは会いたくなかった。

国王のスピーチの時間は刻一刻と迫っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ