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闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

~第二ターン すまいる城前広場~

国王のスピーチを前に城前広場にはたくさんの人が集まってきていた。

衛兵も数多く立ち、壁際は物々しい気配が漂う。

「よう……」

広場の中心辺りに立つ櫻啼に片手をあげながら挨拶をしてきたのはTOMだった。
人狼を解き、再び人の格好に戻っている。

「貴様も来ていたのか……」

サタンは視線を城に向けたまま答える。

「ああ……まあな」

「貴様のような軟弱者は今すぐここで八つ裂きにしてやりたいところだが、間もなくすまいるを殺すからな……その後にしてやる」

魔族同士とはいえ二人には相容れない思想の相違があった。

「お前が俺を? そりゃ楽しみだな……」




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