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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

「お、俺の右腕がぁあああ!!」

転びながら床を這いずり、慌てて右腕を掴み、肩に押し付ける。

無意味なことだがパニックになった人間のすることとは得てして意味をなさないことが多い。

返り血を浴びたももは将軍はゆらりとすまいるに近寄る。

「く、来るなッ!! 貴様を一人前にしてやったのは誰だと思ってるんだ!!」

威厳も風格もなく怯える闇の王は、かつての面影を一つも残してはいなかった。

すまいるの前に立ったももはは巨斧を大きく振り上げる。

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