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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

「待ちなさい!!」

正に降り下ろそうとした瞬間、地下室にもう一人の声が響いた。

「お前はっ……」

「今ここですまいる王を殺すことは許しません……」

「来たか……シスター・まあや」


そこに現れたのはまあやであった。

事態が飲み込めないすまいるだったが、この二人の間に何らかの齟齬が生じていることは分かった。

生き延びられる希望の欠片を握りしめるようにすまいるはまあやを見詰めていた。

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