テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

「すまいる王はこんなところで殺さず、裁判にかけるべき……これまでの悪行を全て人民の前にさらけ出し、その罪をみんなに知らせ、その上で極刑に処すべきです」


まあやの言葉はすまいるを更に陰鬱な気持ちにさせるものであった。

「貴様らしい発想だな……まあや……」

ももはの眼光は鋭くまあやに注がれていた。

「が、そうはさせない……俺がな」

「それがこれまで行ってきた蛮行や悪政のせめてもの報い。そうは思わないの?」

にじり寄るももはと距離を取りながらまあやが問い掛ける。

「確かに王は悪政を行い、悪法を強いたかもしれない……けどな、この国が荒れ果てているのを統一した功績だってある」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ