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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

「功績? そんなものはとっくに色褪せて消えたわ。彼がしてきたのは搾取、粛清、恐怖による支配……国が統一される前の荒れ果てていたころと変わらない」

まあやも聖杖を構えてももはに訴える。

「……お前の言うことは正論かもしれない。けどな、世の中それだけでは割り切れない……」

「割り切れるかどうかは関係ない。大罪を犯したものは裁かれるの。その人がたとえ……貴方にとって英雄であってもね……」

ももはの心のうちをまあやは全て見透していた。

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