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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

個人的な感情は抑えてるつもりのまあやであったが、ももはを前にすると抑えきれない感情がこみ上げてくる。

ももはは彼女の大切な人、みぃみぃを殺した張本人であるからだ。

いつもの冷静さを欠いたまあやは聖杖を地面に刺し、素早く印を切る。

「サバトッ!!」

容赦なく一瞬で勝負を決するために魔術を発動させた。

しかし----

「ドゥームッ!!」

ももはが魔術を放ち、対抗する。

「なっ!?」

しかもその術はドゥーム。
『裁きの日』と言う名のその魔術は最強魔術の一つであった。

まあやのサバトを飲み込んだ裁きの焔はまあやの体を覆った。

「ゃあっ!!」

焔に包まれた数秒後、まあやは何とかそこから逃げ出した。

しかし腕に火傷を負う。

「俺が肉弾戦を好む猪と思って甘く見ていたな、まあや」

ももははニヤリと笑う。

「くっ……」

魔術で遅れをとるというのは魔導師としてこの上ない屈辱だった。

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