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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

受け身がとれなかった為、まあやは足を捻って背中を強打する。

「力で勝てると思ったか!!」

「くっ……」

魔術に続き、秘技である阿修羅千撃まで負け、冷静なまあやですら焦りが出ていた。

冷静なまあやが焦るというのは相手がももはだと言うことも影響していた。

常日頃から二人は反目し続けてきた。

砂漠でのサタン櫻啼討伐の際も互いが足を引っ張り合い、敵に笑われるほどの失態を演じた程だ。

反りが合わないなんて言う簡単な言葉で片付けられないほど、二人は対立していた。

命を張り前線で戦うももはら戦士は後方でぬくぬくしている魔導師を嫌っていた。

何でも武力で解決し、時には罪のない人たちまで殺す軍人を魔導師は軽蔑している。

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